明日です!2017-02-10

今月のカフコンス「デュオのひととき〜春を待ちながら」は明日開催です。土曜日(祝日)ですのでお間違えなく!

なお、お誕生日が1月6日のためご紹介しそびれていましたが(笑)、1曲目にはマックス・ブルッフの「コル・ニドライ」を演奏します。

「コル・ニドライop.47(1880)」は、当時のトレンドでもあった民族的題材に興味を持っていたブルッフ(1838-1920)が、ヘブライの音楽からインスピレーションを得て、これらを「自由に用いて」書いた、ロマン派らしい抒情性を湛えた小品。美しい2つの旋律は、前半が、タイトルにもなったヘブライの祈り「コル・ニドライ」からの引用、後半はアイザック・ネイサン(1790-1864 英)作曲「ヘブライのメロディ(1814?)」の「Oh weep for those」からの引用です(引用元も創作とは驚きですが、採譜集だと思っていたのならそう思わせたネイサンもさすが。ネイサンはアボリジニの音楽の採譜編曲もしているらしく、民謡モノも特集しているカフコンスとしてはそそられます)。ブルッフは同年に、やはり民族的題材ながら全く様相の異なる「スコットランド(の民謡の旋律を自由に用いた管弦楽とハープを伴うヴァイオリンのための)幻想曲op.46(1879-80)」も書いて、どちらも人気作になっているのもスゴいところです。

ちなみにブルッフは長寿の作曲家で、9歳から82歳まで100曲以上を作曲し続けました。また1910年頃にベルリンで教えを受けた山田耕筰は、ブルッフは穏やかで優しい人柄だった、と証言しているそうです。


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明日の演奏メニュー

2017年2月11日(土・祝) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第124回
デュオのひととき〜春を待ちながら

ブルッフ「コル・二ドライ」
ブルグミュラー「クラリネットとピアノのためのデュオ op.15」
シューベルト「岩上の羊飼い」

小松陽子(クラリネット)
水野めぐみ(ピアノ)
ゲスト:大関花子(ソプラノ)

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