ヴァイオリンによる子守歌2014-09-20

明日のカフコンス子守歌特集では、ヴァイオリンによる子守歌も3曲演奏します。

歌曲の「子守歌」も「子供を寝かしつけるための歌」の範疇とは限りませんが、更に自由度が高いはずの器楽曲では、「歌」や「眠っている子供/人」とも離れた、性格的小品の一つのジャンルとして定着しています。(舟歌で船を漕ぐとは限らなかったり、本編のない前奏曲もあるのと似ています。)

もちろん子供を描く作品にも子守歌は欠かせません。今回演奏するレーガー(1873-1916)の「子守歌/悪戯/奇想曲op.79d(1902-4)」も、子供の世界を描いたものと想像し、Burlaを「悪戯」としてみました。

単品の小品としては、レベッカ・クラーク(1886-1979)の「子守歌(1918)」と、エイミー・ビーチ(1867-1944)の「子守歌op.40-2(1898)」という、全く雰囲気の違う2曲を選びました。なおイギリスとアメリカの女性作曲家が並びますがジェンダーの話題に踏み込むつもりは無いので念のため...

というわけで、明日は「子守歌」と題された作品を9曲+眠りにまつわる作品5曲+周辺作品2曲を演奏します。これだけ聴いても眠気を催さなかった方のためにアンコールにも子守歌を用意して、ご来場をお待ちいたしております!


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明日の演奏メニュー

2014年9月21日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第111回
子守歌

ビゼー「子守歌」
リヒャルト・シュトラウス「子守歌/小さな子守歌」
カステルヌオーヴォ=テデスコ「子守歌(1914)/子守歌(1921)」
レーガー「子守歌/悪戯/奇想曲」*ヴァイオリン
ライネッケ「人形の子守歌/夜のお祈り」
シューマン「眠りの精/子供の見守り」
レベッカ・クラーク「子守歌」*ヴァイオリン
エイミー・ビーチ「子守歌」*ヴァイオリン
モーツァルト「おやすみなさい 愛しい人(ツァイーデ より)」
バーンスタイン「ドリーム・ウィズ・ミー(ピーターパン より)」

柳沢亜紀(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)
ゲスト:島﨑祐子(ヴァイオリン)

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