モーツァルトのオペラによるデュエット編曲集2014-05-17

クーラウやモーツァルトの時代はフルートが大ブームで、フルート作品は常に求められていました。(つまり「売れ筋商品」なので、フルート作品を量産していたクーラウが生活費稼ぎと言われてしまったりもするわけ。)今回演奏する二重奏は、そんな当時から残る、人気オペラの名旋律が集められた何冊もの編曲集のうちの3曲です。

蓄音機さえまだ無い時代ですから、オペラは劇場でしか聴けなかったはずですが(貴族ならお抱え楽士に演奏させればいいでしょうし、本人も嗜みとして演奏したりしますが)、このデュエット集のような編曲が愛好家たちに親しまれたり、名手たちが華麗なアレンジで演奏したりすることで、流行の旋律がさらに広く世間に浸透していったのではないでしょうか。編曲が一種の伝達媒体になっていたとも言えそうですね。


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明日の演奏メニュー

2014年5月18日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第108回
フルートカフェvol.2

カステレード「笛吹きの休日」(全4曲)
マレ「ラ・フォリア」より ※ solo
モーツァルト「フィガロの結婚/魔笛 より」※ duo
クーラウ「グランドトリオop.86-1」(全4楽章)

浅田結希(フルート)
大久保成美(フルート)
佐々木萌絵(フルート)

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