シュターミッツ「クラリネットとファゴットのための協奏曲」より終楽章2012-06-18

(前回までのあらすじ:今回のカフコンスはクラリネットとファゴットとピアノの三重奏。今年が記念イヤーのナンカロウの三重奏と、カフコンスでまだ演奏されていなかったメンデルスゾーンの1番を取り上げる事にしよう、と最初に決定したものの、この2曲には共通点がまったく見当たらず、どんなプログラムにまとめたらいいのか、出演者3人は途方に暮れていました…)

悩み続けてきた今回のお題ですが、やっと「クラリネット・ファゴット・ピアノによる18〜21世紀の三重奏」に決まりました。この編成ではメンデルスゾーンが19世紀の、ナンカロウが20世紀の重要な作品、また、クラリネットが18世紀にできた楽器なので、18世紀から今世紀に至る作品を時代順に演奏してみようと考えたのですがいかがでしょうか。(ここまで引っ張ってきた割には大したアイディアじゃないですね…)

18世紀作品としてはベートーヴェン偽作の3曲の二重奏曲もありますが、カフコンスでは既に2曲を演奏しているので、今回はカール・シュターミッツ(1745-1801)の「クラリネットとファゴットのための協奏曲」(1780年以前)第3楽章を選んでみました。

クラリネットというとモーツァルトの協奏曲や五重奏曲でブレイクした感もありますが、それより先に11曲ものクラリネット協奏曲を作曲していたのが11歳先輩のシュターミッツ。パリで協奏交響曲というジャンルをヒットさせたのも彼で、今回演奏する二重協奏曲でも複数の独奏楽器を効果的に用いています。第3楽章は、主題に戻る前に毎回カデンツァが入る豪華な(?)ロンドです。

※現在のプログラム完成率:約61%
(カフコンス1回の演奏時間に対する、決定した曲の演奏時間の概算。)


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来月の演奏メニュー

2012年7月15日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

クラリネット・ファゴット・ピアノによる18〜21世紀の三重奏

シュターミッツ「クラリネットとファゴットのための協奏曲」終楽章
メンデルスゾーン「演奏会用小品 第1番 op.113」
ナンカロウ「三重奏曲 第1番」
ほか

荒木こずえ(クラリネット)
江草智子(ファゴット)
川北祥子(ピアノ)

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