「オーヴェルニュの歌」選集(カフコンス第88回)2011-11-20

*曲目

ジョセフ・カントルーブ:
Joseph Canteloube (1879-1957)

ヴァイオリンソナタ「山にて」より
Dans la montagne (1904/33)
  2.Le Soir 第二楽章 夕べ
(ヴァイオリン・ピアノ)

「オーヴェルニュの歌」より
Chants d'Auvergne (1923-53)
  La pastrouletta è lou chibaliè 羊飼いの少女と紳士
  Passo pel prat 牧場を通っておいで
  Lou boussu せむし
(ソプラノ・ピアノ)

ヴァイオリンソナタ「山にて」より
  3.Jour de fête 第三楽章 祭りの日
(ヴァイオリン・ピアノ)

「オーヴェルニュの歌」より
  Tè, l'co, tè! 行け! 犬よ、行け!
  La delaïssado 捨てられた娘
  Chut, chut チュ チュ
(ソプラノ・ピアノ)

「オーヴェルニュの歌」より「3つのブーレ」
Trois Bourrées
  1.L'aïo dè rotso 泉の水
  2.Ound' onorèn gorda? どこへ羊を放そうか
  3.Obal, din lou Limouzi あちらのリムーザンに
(ソプラノ・ ヴァイオリン・ ピアノ)

(「オーヴェルニュの歌 より 子守唄」)


*出演

渡辺有里香(ソプラノ)
島﨑祐子(ヴァイオリン)
川北祥子(ピアノ)


*歌詞大意

*羊飼いの少女と紳士

「羊飼いの恋人がほしいのかい、
 羊飼いの娘さん?」
「いいえ、一人で羊番できるもの、
 旦那様」

「木陰に座らないかい、
 羊飼いの娘さん?」
「木陰は露で湿っているわ、
 旦那様」

「向こうのシダは乾いているよ、
 羊飼いの娘さん?」
「それじゃちょっとそこで過ごしましょう、
 旦那様」

*牧場を通っておいで

ロロロ…

牧場を通っておいで 美しいひと
僕は森を通っていくよ
そこに着いたら 優しいひと
僕を待っていておくれ

ロロロ…

話そう 可愛いひと
話そう 二人だけで
君の愛こそが 愛しいひと
僕を幸せにしてくれる

ロロロ…

*せむし

りんごの木の下のジャネトゥ
木陰で休む ここで あそこで

せむしが通りかかり
彼女を見る ここで あそこで

ああ 優しいジャネトゥ
恋人にならないか? ここで あそこで

私をあなたのものにしたかったら
こぶを取ってちょうだい! ここで あそこで

ああ ひどいジャネトゥ
こぶは手放すものか! ここで あそこで

*行け!犬よ、行け!

行け!犬よ、行け!
雌牛を止めろ!
逃げるのが見えるだろ?おい!
おい、急げ急げ早く行け!行け!
朱いのを連れ戻せ!行け!
プルルルル!
よくやった!もういいぞ!
戻って来い、戻って来い、戻って来い!

*捨てられた娘

ある羊飼いの娘が、待っている、
あの丘の高いところで
愛する人を、でも彼はやってこない!

「彼は私を見捨てたのね!
 愛する人にもう会えないのね
 愛されていると信じていたし、
 こんなにも彼を愛しているのに!」

星が出て、星が夜を告げても
憐れな羊飼いの娘は
一人っきりで泣き続ける…

*チュ チュ (しっ 静かに)

お父さんに仕事を言いつけられて
牛の番に行った
チュ チュ しゃべらないで
チュ チュ 騒がないで!

そこに着くと すぐ
恋人が会いにきた
チュ チュ しゃべらないで
チュ チュ 騒がないで!

紡ぐよりもたくさん
彼はキスしてくれた!
チュ チュ しゃべらないで
チュ チュ 騒がないで!

もっと着飾った娘はいても
こんなにキスはされていないでしょう!
チュ チュ しゃべらないで
チュ チュ 騒がないで!

*3つのブーレ

1.泉の水

娘さん、泉の水を飲んではいけない、
命取りだよ。
飲むんならコップ一杯のワインにしなよ。

結婚したい娘には
泉の水を飲ませちゃいけないよ。
ワインの方をもっと
 好きになっちゃうからね。

2.どこへ羊を放そうか?

「どこへ羊を放そうか?かわいい娘さん」
「岸辺まで下りましょう。
 その原っぱは新しく草が生えているし、
 花畑のそばに羊を放して、
 私たちは一日愛し合いましょう。」

「羊をごらん、かわいい娘さん。
 羊にミツバチ、それに僕たち。
 羊は草を食み、ミツバチには花、
 僕ら愛し合う者どうしは
 愛の喜びで生きるのさ。」

3.あちらのリムーザンには

「お嬢さん、あちらのリムーザンには
 確かにきれいな娘さんがいるけれど、
 こちらにだっているさ。」

「だて男さん、あなたのお故郷(くに)の
 若い娘さんたちはきれいでしょうが、
 あたしたちのふるさとリムーザンの
 男たちは、とっても優しいのよ。」

「お嬢さん、あちらのリムーザンの男たちは
 優しいかもしれないが、
 ここオーヴェルニュ、
 僕たちの故郷(くに)では、
 誠実に君らを愛するさ!」


*ブログ

2011-11-21 ご来場ありがとうございました
2011-11-20 「オーヴェルニュの歌」選集(カフコンス第88回)
2011-11-19 アンコール予告
2011-11-18 オーヴェルニュの歌
2011-11-16 プログラムが決まりました!
2011-11-01 人気投票!?
2011-10-21 リクエスト募集!?