今日は何の日?2011-06-03

今日6月3日は「カルメン」の作曲者ジョルジュ・ビゼー(1838.10.25パリ - 1875.6.3パリ近郊ブジヴァル)の命日です。

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音楽家の両親のもとに生まれたビゼーは、母親から文字と同時に音符を教わり、10歳になる直前にパリ音楽院に特例で入学、57年にはオペレッタ「ミラクル博士」でオッフェンバックのコンクールに入賞、またカンタータ「クロヴィスとクロティルド」で19歳にしてローマ大賞を得て、その特典でローマに留学した。

しかし60年の帰国以降は恵まれない時期が続く。ビゼーは20曲余りのオペラやオペレッタを計画、着手したが、その多くが未完、または上演されず、63年「真珠採り」や66年「美しきパースの娘」さえも、当時は評価を得られなかった。

晩年の活躍のきっかけとなったのは、71年に好評を博したピアノ連弾曲集(と、その管弦楽組曲)「子供の遊び」。翌72年の劇付随音楽「アルルの女」も(上演の不成功にもかかわらず組曲版が)大成功をおさめ、73年の演奏会用序曲「祖国」は熱狂的喝采を受けた。

オペラ「カルメン」は、そんな生涯最高の時期である73年から2年間を費やして完成されたが、75年3月3日の初演は酷評*に終わり、ビゼーは6月3日に敗血症で36歳の生涯を閉じた。同年10月に初演されたグランド・オペラ版**は世界的な大成功となったが、ビゼーがそれを知ることはなかった。

 * 初演の酷評は題材(舞台上での殺人、密輸団や脱走兵など)が受け入れられなかったためとされる。
 ** ビゼーオリジナルの「カルメン」は「オペラ・コミーク形式」で「台詞と歌に分かれている」もの。「グランド・オペラ形式」とは「台詞部分も歌(レチタティーヴォ)になってつながっている」もので、グランド・オペラ版「カルメン」のレチタティーヴォ部分は、ビゼーの友人ギローにより作曲された。


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「カルメン」ってどの曲もワクワク感がありますよね。こんな音楽を聴きながらシラケきっていたというのは考えにくく、実は酷評してたのは批評家だけなんじゃないかという気もしますが…今月のカフコンスのメインは「カルメン」組曲。そんなワクワク感をお届けしたいと思います!

なお今日6月3日は「禁煙週間」「けん銃取締り特別強化月間」「不正大麻・けし撲滅運動」期間にもあたっているようです。該当する方はご注意を!(そういえばビゼーもニコチン中毒だったという噂。)


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今月の演奏メニュー

6月19日(日)11時〜 於:笹塚Blue-T(中国茶つき1,500円)
木管五重奏のひととき〜管弦楽名曲集

モーツァルト「魔笛」序曲
ラヴェル「クープランの墓」より
ビゼー「カルメン」組曲より
予定

佐々木萌絵(フルート)
崎本絵里菜(オーボエ)
山口真由(クラリネット)
江草智子(ファゴット)
布田紘子(ホルン)

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