2つの幻想小曲集~シューマン生誕200年記念(カフコンス第73回) ― 2010-08-22
*曲目
ロベルト・シューマン「幻想小曲集op.73」*チェロ・ピアノ
Robert Schumann (1810-56)
Phantasiestücke op.73 (1849)
1.Zart und mit Ausdruck 柔らかく 表情豊かに
2.Lebhaft, leicht 快活に 軽く
3.Rasch und mit Feuer 速く 燃えるように
同「幻想小曲集op.88」*ヴァイオリン・チェロ・ピアノ
Phantasiestücke op.88 (1842/49)
1.Romanze ロマンツェ
2.Humoreske フモレスケ(ユーモレスク)
3.Duett デュエット
4.Finale: Im Marschtempo 終曲 行進曲のテンポで
(クララ・シューマン「三重奏曲 op.17 第2楽章 Scherzo」)
*出演
島﨑祐子(ヴァイオリン)
船田裕子(チェロ)
川北祥子(ピアノ)
*プログラムコメント
本日はシューマン生誕200年を記念し、四つの「幻想小曲集」のうち室内楽のための二作品をとりあげる。
クラリネットとピアノのための「幻想小曲集op.73」は、管楽器作品の多くが書かれた1849年にわずか三日間で作曲された。自筆譜のタイトルは「夕べの小曲集」だったが、出版の際「幻想小曲集」に改題、またヴァイオリンやチェロでの演奏の可能性も示され、以来さまざまな楽器で演奏され親しまれている。
「幻想小曲集op.88」は室内楽の年とよばれる1842年に最初の「三重奏曲」として作曲されたが、後に改訂、改題してから初めて発表された。(1942年にはピアノ五重奏曲、同四重奏曲、三曲の弦楽四重奏曲が書かれたが、ピアノ三重奏曲第一、二番は47年、三番は51年の作。)
なおピアノのための二つの幻想小曲集op.12とop.111も、出版の際「幻想曲集」「連曲/ロマンス」というタイトルから「幻想小曲集」に改題された。四曲ともシューマンによる当初の命名と異なるが、ドイツロマン主義の掲げる「詩と音楽の融合」を、標題のない小品(op.12のみ標題を持つ)にも感じさせる、見事な改題と言えるだろう。
ロベルト・シューマン「幻想小曲集op.73」*チェロ・ピアノ
Robert Schumann (1810-56)
Phantasiestücke op.73 (1849)
1.Zart und mit Ausdruck 柔らかく 表情豊かに
2.Lebhaft, leicht 快活に 軽く
3.Rasch und mit Feuer 速く 燃えるように
同「幻想小曲集op.88」*ヴァイオリン・チェロ・ピアノ
Phantasiestücke op.88 (1842/49)
1.Romanze ロマンツェ
2.Humoreske フモレスケ(ユーモレスク)
3.Duett デュエット
4.Finale: Im Marschtempo 終曲 行進曲のテンポで
(クララ・シューマン「三重奏曲 op.17 第2楽章 Scherzo」)
*出演
島﨑祐子(ヴァイオリン)
船田裕子(チェロ)
川北祥子(ピアノ)
*プログラムコメント
本日はシューマン生誕200年を記念し、四つの「幻想小曲集」のうち室内楽のための二作品をとりあげる。
クラリネットとピアノのための「幻想小曲集op.73」は、管楽器作品の多くが書かれた1849年にわずか三日間で作曲された。自筆譜のタイトルは「夕べの小曲集」だったが、出版の際「幻想小曲集」に改題、またヴァイオリンやチェロでの演奏の可能性も示され、以来さまざまな楽器で演奏され親しまれている。
「幻想小曲集op.88」は室内楽の年とよばれる1842年に最初の「三重奏曲」として作曲されたが、後に改訂、改題してから初めて発表された。(1942年にはピアノ五重奏曲、同四重奏曲、三曲の弦楽四重奏曲が書かれたが、ピアノ三重奏曲第一、二番は47年、三番は51年の作。)
なおピアノのための二つの幻想小曲集op.12とop.111も、出版の際「幻想曲集」「連曲/ロマンス」というタイトルから「幻想小曲集」に改題された。四曲ともシューマンによる当初の命名と異なるが、ドイツロマン主義の掲げる「詩と音楽の融合」を、標題のない小品(op.12のみ標題を持つ)にも感じさせる、見事な改題と言えるだろう。
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