モーツァルトとシュタードラーvol.6(カフコンス第70回)2010-03-14

*曲目

アントン・シュタットラー「クラリネット二重奏曲」
Anton Stadler (1753-1812)
Duo für 2 Klarinetten
  1.Moderato
  2.Romanze: Adagio ma non troppo
  3.Menuetto
  4.Rondo: Allegro molto

モーツァルト「ディヴェルティメント 第1番 変ロ長調」
Wolfgang Amadeus Mozart (1756-91)
Divertimento K.anh.229(439b)-1 (1783-8)
  1.Allegro
  2.Menuetto
  3.Adagio
  4.Menuetto
  5.Rondo: Allegro

(同「アダージョ K.anh94(580a)」)


*出演

大橋裕子(クラリネット)
飯田真弓(クラリネット)
中秀仁(クラリネット)


*プログラムコメント

 モーツァルトの友人、アントン・シュタットラーは、当時ウィーン宮廷楽団の優れたクラリネット、バセット・ホルン(クラリネット族の低音楽器)奏者であった。他の作曲家がそうであったように、モーツァルトも彼のためにクラリネット協奏曲や室内楽の作品を書いた。18世紀後半に好んで作られたディヴェルティメントー喜遊曲ーのこの形式は、あそびのような簡素な形式を持ちながらも、香り高く魅力的な音楽にあふれているとともに、演奏者たちの打ち解けた楽しみが感じられる。シュタットラーもまた自身の楽器のためにいくつかの曲を作曲しており、クラリネット奏者であった彼の弟や友人らと演奏したと言われている。おそらくこれらの曲は公開目的ではなく、私的な娯楽目的で書かれたとされているが、楽しい音楽の中にも、他の名曲を思い浮かばせるようなモーツァルトらしい高み、その後のクラリネット作品にも繋がってゆく響きを感じさせる。

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