les songes des oiseaux ~鳥の夢~1997-12-27

小鳥たちの声を聞き給え 彼らは巨匠である(ポール・デュカス)

stravinsky ensemble サロンコンサート 6
於:ハーモニーホール
協賛:ハーモニースクエア管理

*曲目

メシアン:むなじろひばり(鳥のカタログ より)pf.
Olivier MESSIAEN (1908-92)
L'alouette calandrelle ("Catalogue d'oiseaux" 1956-8)

同:黒つぐみ fl.pf.
Le merle noir (1951)

サンサーンス:うぐいすとばら(パリザティス より)sop.pf.
Camille SAINT-SAËNS (1835-1921)
Le rossignol et la rose ("Parysatis" 1902)

ベイツ:鳥たちに贈る歌 sop.pf.
Louis BEYDTS (1895-1953)
Chansons pour les oiseaux (1948)
  1.La colombe poignardée 傷ついた鳩
  2.La petit pigeon bleu 小さな青い鳩
  3.L'oiseau bleu 青い鳥
  4.Le petit serin en cage つかまったカナリア

吉松隆:デジタルバード組曲 fl.pf.
Takashi YOSHIMATSU (1953-)
Digital bird suite (1982)
  1.Bird-phobia 鳥恐怖症
  2.A bird in the twilight 夕暮れの鳥
  3.Twitter machine さえずり機械
  4.A bird in the noon 真昼の鳥
  5.Bird circuit 鳥回路

エマニュエル:田園のソナチネ pf.
Maurice EMMANUEL (1862-1938)
Sonatine pastorale (1897)
  1.La caille うずら
  2.Le rossignol うぐいす
  3.Le coucou かっこう

ルーセル:ロンサールの2つの詩 sop.fl.
Albert ROUSSEL (1869-1937)
Deux poèmes de Ronsard (1924)
  1.Rossignol mon mignon... 私の愛しいうぐいすよ
  2.Ciel, aer et vens... 空、大気、風

ヘッド:鳥の歌 sop.fl.pf.
Michael HEAD (1900-76)
Bird-song

encore
サンサーンス:見えない笛 (1885) sop.fl.pf.


*出演

砂畑直子 ソプラノ
斎藤和志 フルート
川北祥子 ピアノ


*歌詞大意

鳥たちに贈る歌 ポール・フォール

1 傷ついた鳩

もし神が太陽と地球を作らなかったら、
この世には悲しみも金髪の彼女もなかった。
苦悩も、赤い血も、最愛の女も。
傷ついた鳩もいなかった。

もし神が月と嵐を作らなかったら、
優しい顔に流れる涙も、
残酷なナイフも、最愛の女も...
傷ついた鳩もいなかった...

もし神がこの日々を作らなかったら、
この世には愛はなく、わたしの愛もなかった!
傷ついた鳩もいなく、
そして、ああ!最愛の女も!

2 小さな青い鳩

青い小さな鳩になりたい、
あなたの小さな屋根の上で。
お皿のカタカタいう音や、
火にくべる松かさの音を聞くために。

すてきな物語も聞くために、
あなたの子供たちが毎晩聞く物語。
話すのはあなた、私は幸せ、
神様のお話を聞く天使のように。

そう、楽園のすてきな物語、
一羽の鳥がもう一羽を愛するとき、
樹木も、魚たちも、
オークの木も、鯉も、セキレイも、

松も、リスも、
そよ風も、葦も、バラも、
水の上にかかる虹も、
露も、そして二人の人間も...

あなたの小さな屋根の上で、
青い小さな鳩になりたい。
小さな屋根のわらの中で、私は幸せ、
神様のお話を聞く天使のように。

3 青い鳥
(女神や妖精の名前が並べられている)

4 つかまったカナリア

小さな黄色いカナリアがネコとネズミたちに
えさを分けてと言いました。
ネコのミスティグリじいさん、
カナリアをがまんできるのかしら?

焼網みたいな鬚のミシェルばあさんのネコは
ネズミたちに手をかしてやりました。
ミスティグリおじさん、
ボクを殺すつもりなの?

ネズミたちにパリパリかじられて
カナリアちゃんは天国行きさ。
そしてそれからネコさまが
みんなを食べるのさ。ミャーオ!

でも聞いてびっくり、
そのあとネコたちもみーんな
大食漢の怪物ルストゥクルが
パリパリ食べちゃったんだとさ!

ロンサールの2つの詩 ピエール・ド・ロンサール

1 私の愛しいうぐいすよ

私の愛しいうぐいすよ、この柳の植え込みで
一人思いのまま枝から枝へと飛びまわり、
いつも口ずさまねばならない歌を
歌いながら通る私と競って歌っておくれ。
私たちは二人してため息をつく、
あなたをとても愛する人の好意を
あなたの甘い声は魅きつけようとしている、
私の心にこれほど苦い傷をつけた美しさを
私は悲しみ悔やんでいる。
しかしうぐいすよ、
私たちには一つ違っているところがある。
あなたは愛され、私はそうではない、
たとえ二人が同じような歌を歌っていても。
あなたは甘い声で愛する人を酔わせるけれど
私の愛する人は私の歌を軽蔑し
聞こえないように耳をふさいでしまう。

2 空、大気、風

空、大気、風、平原、はげ山、
岐れた丘、緑の森、曲がった岸、波うつ泉、
雑木林、緑の林、半分開いた苔むす洞窟、
牧草地、つぼみ、花、露にぬれた草、
ぶどう畑、亜麻色の浜辺、
沼地、山脈、そして私の悲しい詩よ、
旅立ちにあたり心配と憤りにやつれ、
近く遠くに私を動揺させるこの美しい
景色の前には言えなかった別れの言葉を、
お願いだから、空、大気、風、山、平原、
雑木林、森、岸、泉、洞窟、牧草地、花よ、
私の代わりに伝えておくれ。

鳥の歌 マージョリー・レイマント

秋空のように曇った悲しい気分で
私は暗い森をさまよう。
すると苔のむしたねじれた枝から
コマドリの澄んだ高い歌声が聞こえる。
こんなに甘く。

湿って寒い波打ち際で
氷のように冷たい泡の指先が
まわりを静かに渦巻く中
灰色のシギは嘆き悲しみ叫ぶ。
こんなにさびしそうに。

四月の朝のうすい桜草の光が
窓越しにやわらかくさし込む。
春のさわやかな夜明けに
   私の心は呼び起こされる。
生き返ったいばらの茂みで
   クロウタドリが誘うから。
こんなに楽しそうに。

今この香りたつ夏の夜に
私は我を忘れ立ち止まる。
サヨナキドリが頭上でさえずり
純粋な喜びの魔法をかけるから。
こんなに嬉しそうに。


*紹介記事

ペット産業情報紙「ペットジャーナル」(商報社発行)でこの演奏会が紹介されました。

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